カーラッピングは内側に貼ることもできるの?
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カーラッピングといえば外側に貼ることで、ボディのイメージチェンジを楽しむものとのイメージが一般的です。
しかし、外側だけにカーラッピングを行うと、車体の内側とカラーリングが異なってしまい、違和感を与えることになってしまうのではないかとの疑問をお持ちの方もいるようです。そこでカーラッピングは内側にできないのか、解説していきましょう。
カーラッピングは外側だけでなく内側にもできるの?
カーラッピングは外側だけではなく、内側にできるものなのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。果たしてカーラッピングは内側にも行えるのか、様々な角度から見てみるとしましょう。
基本的には車の外側
カーラッピングは基本的に外側のためのもので、内側には対応していません。
厳密には「外側・内側」で分類するのではなく、フィルムを張る際にかける熱に耐えられるのかによって異なります。外側は、熱はもちろんですが雨風など、様々な自然災害を想定しています。
カーラッピングを貼り付ける際の熱にも問題なく対応していることから、カーラッピングの貼付けが可能です。しかし、内側は熱や雨風などを想定していません。むしろ車の内側は人間の居住スペースです。
悪辣な環境に耐えるための場所ではなく、快適性を求めたものです。高温に耐えられるものではないことから、内側には対応していません。
厳密には張ることはできますが、すぐに剥がれてしまう可能性が高いことから、カーラッピングを張り付けても無駄になってしまいます。
車の内側は剥がれてしまうリスクが高い
車の内側は人間が快適に運転するためのスペースです。そのため、雨風や高温に耐え得る環境ではありません。カーラッピングは熱を用いて貼付けます。
外側であれば熱も問題ありませんが、内側は熱など想定していません。決して内側へのカーラッピングは不可能ではありませんが、貼ったとしても剥がれてしまうリスクが高いです。
車の外側と内側は使用されている材質が異なります。「外側が大丈夫だから内側も大丈夫」ではなく、まったく別の材質が用いられている以上、別々で考えなければなりません。そして車の内側は、鉄やアルミではなくプラスチックや布が使用されています。
これらの材質にカーラッピングを張り付けても熱によって剥がれたり、あるいは材質同士の相性からしっかりと張り付けることができずに剥がれてしまう可能性が高いです。
内側でも貼れるところはあるの?
カーラッピングを内側に貼れないことはありませんが、貼ってもすぐに剥がれてしまうので無意味です。
では車の内側に、カーラッピングを貼っても剥がれずに、カーラッピングを楽しめる部分はあるのか。この点もチェックしてみましょう。
プラスチックの内装では困難
大前提として、プラスチックの内装にカーラッピングを張り付けることは困難です。熱を利用して張り付けるカーラッピングの特性上、プラスチックは相性が悪いです。
熱によってプラスチックが変形してしまうリスクもあれば、カーラッピングは剥がす際にも熱を用いることから、剥がす際にも変形するリスクがあります。
材質的にプラスチックには粘着力が弱まることから、強引に張り付けたところで剥がれてくる可能性が高いです。
熱に強いカーラッピングも登場していますが、あくまでも「車の外側の熱」であって内側の熱に強い訳ではなく、プラスチックの内装へのカーラッピングは難しいと言わざるを得ません。
そして多くの車の内側にプラスチックが用いられている点を踏まえると、「車の内側にカーラッピングを張るのは難しい」というのが結論です。
ボンネットの内側はできないこともない
ボンネットの内側に関しては、できないこともありません。ボンネットの内側は人が乗る部分ではありません。どちらかといえば車の外側に近い環境なので、カーラッピングの貼付けが可能なのではないかと考えるかもしれません。
確かに貼付けは可能です。しかし、運転中や屋外駐車場ではボンネットの温度はかなりの高温です。車の外側とは異なり、熱が籠ることでカーラッピングがはがれてしまう可能性があります。
例えばディーラーの展示用・観賞用など、動かさない前提であればボンネットの内側へのカーラッピングは何ら問題ありません。
しかし稼働させる車のボンネットへのカーラッピングは、熱によってラッピングが剥がれてしまうだけではなく、剥がれたラッピングの材質がエンジン内部に入り込み、予期せぬトラブルやアクシデントをもたらす可能性もあります。
トランクが独立しているタイプであればできることもある
トランクもカーラッピングが可能ではあります。ただし、トランクの構造次第です。
ワンボックスやハッチバックなど、車内と共通スペースになるタイプのトランクは難しいのですが、セダンのようにトランクと乗用スペースが別となっているタイプであれば、カーラッピングの貼付けが可能な場合もあります。
ただしこの場合も、素材次第です。布やプラスチックには張り付けることはできないので、ボンネットの素材を確認してみましょう。
業者に依頼できるのか?
車体外側へのカーラッピングであれば問題なく引き受けてくれる専門業者も、内側へのカーラッピングの依頼は断られる可能性が高いです。お伝えしたように、内側へのカーラッピングは、ラッピングが剥がれてしまう可能性が高いです。
そのため、業者側としてもリスクの高い作業となってしまいます。専門的な技術・知識を持つ業者が「内側にはカーラッピングはしない」と判断していることからも、車の内側へのカーラッピングが難しいものであることが伺えるのではないでしょうか。
外側へのカーラッピングは大歓迎の業者も、内側となると前向きに検討してくれない傾向にあります。
内側へのカーラッピングのまとめ
内側へのカーラッピングは、業者に相談してもNGになる可能性が高いです。そのため、内側へのカーラッピングを検討している方は、業者に頼るのではなく、自力でのカーラッピングを検討してみましょう。