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ベースフィルムとオーバーラミネートの役割とは?

このサイトは 「CABANA」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

カーラッピングをする際に必ず使用されるベースフィルムとオーバーラミネート。カーラッピングでは、その役割や機能を正しく理解して使用することが重要である。ここでは、ベースフィルムとオーバーラミネートの役割・機能と注意すべき点などを紹介する。

カーラッピングの仕上がりを左右するベースフィルム

施工時にベースフィルムに求められる機能

カーラッピングのベースフィルムにはきれいに剥離できる機能が求められる。カーラッピングのメリットの一つが、塗装と異なり、もとの状態に戻せるという点にあるからだ。カーラッピング用のベースフィルムには特殊な加工が施されており、車のボディに糊が残ることなくきれいに剥がせるという性質がある。

また、ベースフィルムでは車体に直接貼り付けても傷がつかないことも重要である。さらに、高品質のべースフィルムでは塗装では難しい色味やデザインを表現できるという特徴もある。カーラッピングではさまざまなデザインに対応できることが魅力なので、これを実現できる品質のベースフィルを選択することが大切だ。

施工後にベースフィルムに求められる機能

施工後のベースフィルムには日光や紫外線、暑さや寒さなどに対する耐候性や洗浄に対する耐久性が求められる。車体にカーラッピングされたベースフィルムは、さまざまな環境下で使用されることになるため、多様な気候や条件に対して、変色や剥離しないだけの性能が要求されるのである。

車用ではないフィルムとの違い

高品質なベースフィルムは車用ではないフィルムと比較して高価なので、車用ではないフィルムを使用してカーラッピングしたいと考える人もいるだろう。

しかし、車用ではないフィルムを使用してのカーラッピングでは、簡単に剥がれてしまったり、剥がす際に車のボディに糊が残ってしまったりする場合がある。価格が高いと感じても、カーラッピングには専用のベースフィルムを使用することが重要である。

フィルムに合ったプリンターを使用することが重要

カーラッピングではベースフィルムに合ったプリンターを使用することも、美しく、耐候性・耐久性の高い仕上がりを得るうえでは重要である。フィルムの品質がよくてもプリンターが合っていないと、できあがったカーラッピングの品質は下がってしまう。

ベースフィルムごとに適合するプリンターが決まっており、適合するプリンターでの印刷が推奨されている。対応していないプリンターでの印刷では、きれいに印刷できないばかりか、耐候性・耐久性にも影響してしまうことがある。

ベースフィルムは、対応しているプリンターで印刷することで、適切なパフォーマンスが発揮できるような仕様となっているのである。カーラッピングで使用されるフィルムのメーカーでは、指定したプリンターとインクを使用し、その他、指定の施工条件をクリアすることで、一定の保証を設けている場合もある。

このように、ベースフィルムとプリンターの組み合わせは、高品質のカーラッピングを仕上げる上で重要なのである。

オーバーラミネートの役割

使用期間に合わせて選ぶことが大切

ベースフィルムの上に貼り付けて使用するオーバーラミネートには、車体に貼り付けられたベースフィルムを保護する役割がある。ベースフィルムの色味やデザインの邪魔にならないよう、透明になっているのが特徴である。

オーバーラミネートは、紫外線によるダメージや雨水や湿気などで印刷した図柄が落ちてしまうのを防ぐ効果、小石や砂などの打撃や摩擦など物理的なダメージからベースフィルムを守る効果などさまざまな機能をもっている。

また、日々の乗車でフィルム表面に泥や油分などの汚れが付着するのは避けられないことから、洗浄に対する耐久性も必要である。機能に応じて、推奨される使用期間が決まっているので、それに合わせて選ぶことが大切だ。

カーラッピングを比較的短期間で剥離・変更したいのか、長期間保ちたいのかによって向いているオーバーラミネートは変わってくる。

オーバーラミネートを使用しないとどうなる?

オーバーラミネートを使用しないと、ベースフィルムがむき出しの状態になり、日光や紫外線、暑さや寒さ、雨や泥・砂・小石などに直接さらされることになってしまう。

このような状態では、ベースフィルムに印刷された絵柄の色が変わってしまったり、インクが流されて絵柄が消えてしまったりする。そこで、日光や紫外線、暑さや寒さ、雨や泥・砂・小石、洗浄による刺激などからベースフィルムを守るためにオーバーラミネートが必要となるのである。

まとめ

ベースフィルムとオーバーラミネートは役割や機能を正しく理解し、適切なものを選ぶことが重要である。また、ベースフィルムに合ったプリンターを使用することも、カーラッピングを美しく仕上げる上では欠かせない条件である。

高品質で耐久性に優れたカーラッピングを行うには、素人では難しい部分もあるので専門業者に任せるのがおすすめである。

【監修者】
ラッピングマイスター
⽵中聖⼈氏のラッピング技術
sponsored by CABANA

CABANAに所属するラッピング歴10年以上の匠。長年の経験により2人で行うのが一般的なラッピングを、一人で行う技術を習得。通常では行わない車のパーツの取り外しも自身で行えるため、無駄な日数と費用を発生させず、かつ高品質のラッピングを可能とする。高精度のカッティング技術は同業他社からも認められ、現在は現役で活動しながらも後進の教育も行う。2021年に行われた「全日本カーラッピング選手権2021」で並み居る猛者の中から準優勝の栄誉を勝ち取る。

CABANAラッピング最新事情を
⽵中聖⼈氏が動画解説

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ラッピングマイスター ⽵中 聖⼈
・ワールドラップマスタージャパン2019年で準優勝
・第一回日本カーラッピング選手権2021準優勝*1
・HEXIS GOLD CERTIFICATION*2
・3M 4スター CERTIFICATION*3
・AVERY DENNINSON認定トレーナー
sponsored by CABANA

CABANAは主に高級車へのラッピングをメインに扱い、ラッピングマイスター竹中聖人氏を筆頭に、オーナーの想いを汲みながらも、よりカッコよく、よりお洒落な仕上がりになるような提案と施工を行っているラッピング会社。

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