カーラッピングの耐久性
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CABANAに所属するラッピング歴10年以上の匠。長年の経験により2人で行うのが一般的なラッピングを、一人で行う技術を習得。通常では行わない車のパーツの取り外しも自身で行えるため、無駄な日数と費用を発生させず、かつ高品質のラッピングを可能とする。高精度のカッティング技術は同業他社からも認められ、現在は現役で活動しながらも後進の教育も行う。2021年に行われた「第一回日本カーラッピング選手権2021」で並み居る猛者の中から準優勝の栄誉を勝ち取る。
ラッピングのプロに聞くカーラッピングの耐久性
Q.カーラッピングは通常何年ぐらい持ちますでしょうか
だいたい3年ぐらいですね。ただこれも一概がいには言えません。どこに保管しておくか、どれぐらいの頻度でメンテナンスしているかにより変わってきます。
このように全体的にポツポツと出てきたら張替えを検討したほうが良いとのこと。
Q.どこに保管しておけば良いのでしょうか
ラッピングフィルムは紫外線に弱いという特徴があります。そのため保管場所は屋根付きのガレージであったり地下駐車場が良いですね。
Q.では家に屋根付きのガレージがないと劣化しやすいと
ちょっと違います。日中どこに保管するかが重要なんです。いくら屋根付きガレージに駐車したとしても、日中屋外に駐車していたら同じです。日中の保管場所が重要です。
Q.なるほど。紫外線にさらされる時間がどれぐらいかがポイントということですね
はい。なので例えば通勤先が地下駐車場などだとかなり耐久性・劣化スピードに差がでます。
Q.より劣化しやすい箇所とかありますか
西日が当たっている面とそうでない面に差が出てしまいます。
また、ボンネットや屋根などが劣化しやすいです。垂直暴露といって車の上面が紫外線を思いっきり浴びるので、他の箇所と比べるとスピードが変わってきます。そのような理由からあえてルーフにラッピングをしないという提案をすることがあります。
あえて屋根にラッピングしないことによって劣化を防ぐ。確かに車高がある車だったら気づかない。
Q.そのようなこともしてくれるんですね
せっかくのラッピングしたのにすぐに劣化したら悲しいじゃないですか。
Q.その他劣化してしまう原因はありますか
木の下に駐車していて木の実が当たって傷が付いたり、樹液がかかってそれが侵食していくということがあります。
Q.樹液も劣化の原因になってしまうとは
樹液の場合はすぐに拭きとってもらえば問題ないのですが、何日も放置しておくとその部分だけ色が変色してしまうので、注意が必要です。
地域によっても変わってきます。九州地方は中国の黄砂の影響をモロに受けますので、雨が降ったあとに黄砂がくるとこびりつきが倍増します。
Q.なるほど紫外線だけでなく自然環境も考慮しないといけないんですね
そうなんです。だから保管場所が重要なんです。
Q.フィルムの種類によって耐久性に違いはでますか
マットが直射日光に弱いです。詳しくは知らないんですが、使っている素材上どうしても紫外線を吸収しやすいという特徴があるようです。
Q.マットはより気を遣わないといけないということですね
マットは紫外線の影響もそうですが、手垢が目立つという点もあってメンテナンスが大変なので、洗車等メンテナンスに時間をかけられない方にはお勧めしていません。
Q.そのような場合は他のものを勧めているんでしょうか
マットと同じような質感のサテンを勧めています。半艶なので多少光沢はあるんですが、メンテナンス性に優れているという点がメリットです。
Q.具体的にはどのような点でしょうか
マットの場合、手垢がついてしまうと中性洗剤などじゃないと落ちないんです。サテンの場合は拭き取りだけで落ちるので比較的楽です。あと個人的にはマットより高級感があるんじゃないかなと思っています。
Q.どうしてもマットが良いと言われたらどうしますか
それは本人のご希望なので受けますよw。
Q.ずぼらな方はサテンが良いということですね
いや、ずぼらな方はマットもサテンもお勧めしないです。頻度の違いだけでいずれもメンテナンスは必要なので。